去る7月10日、11日に2日間に渡り苫小牧市のノーザンホースパークにて今年もセレクトセールが開催されました。
7/10(月)1日目
朝早くから各厩舎外で上場馬の展示が行われ、購買者たちがお目当ての馬を真剣な眼差しでチェックしていました。
セールのはじまり直前にはドバイワールドCなど数々のタイトルを勝ったウシュバテソーロ号や、天皇賞(春)を優勝したジャスティンパレス号などセレクトセール出身馬8頭の表彰式が行われました。
10時から1歳セッションが開始。
1頭目からいきなり2億を超える高額取引からスタートしました。
世界ランキング1位のイクイノックスを輩出したキタサンブラック産駒6頭や
一昨年に亡くなったドュラメンテのラストクロップ14頭にも注目が集まり、上場した全頭が完売しました。
1歳の最高額は3億1,000万円で取引された2頭で
上場No.4 インクルードベティの2022(牡、父キタサンブラック)が(株)ダノックスに、
上場No.20 パレスルーマーの2022(牡、シルバーステート)がTNレーシングに落札されました。
【1歳馬成績】
上場頭数:222頭 (牡130頭、牝92頭)
売却頭数:216頭 (牡126頭、牝90頭)
売却率:97.3% ※前年95.3%
平均価格:61,875,000円 ※前年 57,972,973円
売却総額:13,365,000,000 ※前年 12,870,000,000円
(消費税別)
7/11(火)2日目
2日目は当歳セッションが開催。
今にも雨粒が落ちそうな厚い雲の下でしたが、8時からの比較展示中は降られることもなく、草の上でまだ離乳前の当歳たちは寝そべるなどして本番前にリラックスモード。
中でも三冠馬コントレイル産駒が初上場ということもあり注目が集まっていました。
当歳セッションの最高価格馬は、
上場No.360 コンヴィクションⅡの2023(牡、父コントレイル)で(株)ノースヒルズがセレクトセール史上3位となる5億2000万円で(株)ノースヒルズが落札しました。
2番目に高額で取引されたのはこの日の上場1頭目にお目見えした上場No.301ファディラーの2023(牡、父キタサンブラック)でインターホースが3億8000万円で落札しました。
日高地区から上場した馬からも売却額として史上最高額を叩き出したのも印象に深く、
㈲グランド牧場生産の 上場No.329バイバイベイビーの2023(牡、父コントレイル)が3億3,000万円で前田晋二氏に、
㈲村田牧場生産の上場No.327アメージングムーンの2023(牡、キタサンブラック)が1億9,000万円で(株)NICKSに落札されました。
最終上場馬が1億越えするなどセールは最後まで盛況のうちに幕を閉じました。
【当歳馬成績】
上場頭数:231頭 (牡137頭、牝94頭)
売却頭数:219頭 (牡129頭、牝90頭)
売却率:94.8% ※前年95.3%
平均価格:67,488,584円 ※前年57,300,000円
売却総額:14,780,000,000円 ※前年12,892,500,000円
(消費税別)
2日間の総売り上げは昨年の記録を大幅に更新した281億4500万円。
1億円を超える取引は35頭(前年28頭)で昨年のレコードを塗り替える成績となりました。
セールを終えた後のインタビューで吉田照哉会長代行は
「驚きに近い。円安の影響により海外からの購買が多くなるかと思っていたが日本人の競馬に対する想い、いい馬を持ちたいという意欲により凄いせりになったのではないか。」と話していました。
【2日間開催合計】
上場頭数:453頭
売却頭数:435頭
売却率:96.0% ※前年95.3%
平均価格:64,488,584円 ※前年57,634,228円
売却総額:28,145,000,000円 ※前年25,762,500,000円
(消費税別)