札幌馬主協会

お知らせ・イベント

馬産地でサラブレッドセールのシーズンが始まりました

5月の札幌競馬場でのトレーニングセールを皮切りにサラブレッドセールが始まり

7月からは本格的に馬産地北海道でセールが続く季節になります。

 

7月8日、9日は苫小牧市で2024セレクトセールが開催されました。

 

7月8日(月) 1日目 1歳セッション

当日の朝の天気は雨が降っていましたが

上場馬の展示時には雨は落ち着き、

セール開始にはセレモニーが行われたのち、本せりを開始しました。

 

最高価格馬は上場番号100

父キタサンブラック・母デルフィニアⅡの牡駒で、590,000,000円でロデオジャパンに購買されました。

牝馬の最高価格は上場番号71 アスコルティ2023

(父キタサンブラック)は、(株)ダノックスによって400,000,000円で購買されました。

 

 

 

種牡馬別では

高額上位10傑の中に4頭の産駒を送り込んだエピファネイアが12頭の産駒で2,218,700,000円。

 

牡馬、牝馬の最高額馬を送り出したキタサンブラックも同じ12頭で1,917,300,000円を売上げ、

 

昨年の当歳セッションで20頭の産駒を売却したコントレイルは8頭で1,094,500,000円。

 

また、初年度産駒が早くもJRAで勝ち上がっているサートゥルナーリアは

11頭で1,071,400,000円を記録。

 

この4頭は上場馬すべてが購買されました。

 

 

1日目  1歳

上場頭数 233頭(牡137、牝96)

売却頭数 224頭(牡133、牝91)

売却率は7年連続9割超となる96.1%

総売上額はレコードだった昨年の13,365,000,000円円をさらに上回る14,497,000,000円でした。

 

 

 

 

 

 

7月9日(火) 2日目 当歳セッション

 

1日目とは変わり天気に恵まれ、少し蒸し暑さもありました。

牧場から移動を終えた当歳たちはお疲れの様子で

母馬に見守られながら、芝生に寝転がる姿もが多く見られました。

 

 

この日も、前日の1歳セール同様に終始活発な競り合いがおこなわれ、

売却総額は過去最高だった昨年(147億8,000万円)に迫る144億2,100万円(税別)、

売却率は2022年度(95.3%)を上回るレコードとなる96.7%、

平均価格は昨年(6,748万8,584円)に次ぐ6,242万8,571円(税別)、

中間価格も歴代最高の4,200万円(税別)という、1歳セールに続きレコードずくめの結果となりました。

 

最高価格馬は、シュネルマイスターの半弟 No.364 セリエンホルデの2024 父キタサンブラック

会場から1億円の声がかかると一気に競り上がり、最後は4億1,000万円で落札されました。

 

2日目  当歳

上場頭数:239頭(牡156頭、牝83頭)

落札頭数:231頭(牡149頭、牝82頭)

売却率:96.7%(牡95.5%、牝98.8%)

売却総額(税別):14,421,000,000円(牡10,457,000,000円、牝3,964,000,000円)

平均価格(税別):62,428,571円(牡70,181,208円、牝48,341,463円)

中間価格(税別):42,000,000円(牡48,000,000円、牝38,000,000円)

最高価格(税別):410,000,000円 No.364 セリエンホルデの2024 父キタサンブラック 牡・鹿毛・2024/02/12

父キタサンブラック 母セリエンホルデ 母父Soldier Hollow

落札者:田畑 利彦 氏

販売者:(有)ノーザンレーシング

 

 

 

7月22・23・24は静内のHBA北海道市場にて

セレクションセールが開催されます。

〈上場日割〉

7月22日(月)プレミアムセッション140頭 №. 1~140

7月23日(火)181頭 №.141~321

7月24日(水)180頭 №.322~501

【 計 501頭/牡353、牝148】

 

詳細は主催者ホームページでご確認下さい

函館競馬が始まりました

北海道シリーズ函館競馬が6月8日(土)から始まりました。

初日の今日は好天に恵まれ、
場内は心待ちにしていた大勢の競馬ファンで賑わっていました。

イベントはこちら

今後の函館での重賞レースは

6月9日(日)  JRA70周年記念 函館スプリントステークス(GⅢ)
7月13日(土) 函館2歳ステークス(GⅢ)
7月14日(日) 函館記念(GⅢ)

となっています。

トレーニングセールがJRA札幌競馬場で開催されました

5月21日(火) 公開調教9:00~/せり13:30
HBA日高軽種馬農業協同組合主催のトレーニングセールがJRA札幌競馬場で開催されました。
今年は上場頭数が昨年より少ないことから公開調教とセリを1日でまとめて開催となりました。

今年度は計86頭(牡50頭/牝36頭)が上場。
公開調教は小雨の中始まり午前9時よりスタート、上場馬は4クルーに分かれて2ハロンと1ハロンのタイムが計測されました。

公開調教タイム結果

当初の予定より30分遅れでセールはスタート。
来場者は昨年と同様くらい入り、オンラインビットでの購買登録者数は昨年よりも少ないなかではありましたが、オンラインでの入札音は活発で会場内に響き渡りました。

オンラインビッドされた馬の頭数:10頭

【HBAトレーニングセール2024】
上場頭数:86頭(牡50頭、牝36頭)
落札頭数:61頭(牡38頭、牝23頭)
売却率:70.93%(牡76.0%、牝63.9%)
売却総額(税込):465,740,000円(牡309,320,000円、牝156,420,000円)
平均価格(税込):7,635,082円(牡8,140,000円、牝6,800,870円)
最高価格(税込):27,500,000円(No.26- ヴァッサーマン2022)
牡 鹿毛 2022/2/15生
父イスラボニータ 母ヴァッサーマン(母父ノヴェリスト)
落札者:望月 健二郎 氏
販売者:村上 欽哉 氏

ジェイエス冬季繁殖馬セールが開催されました

株式会社ジェイエスが主催する「冬季繁殖馬セール」が1月24日に静内の北海道市場で開催されました。

 
    

    

上場頭数は39頭(受胎馬18頭、空胎馬21頭)で

中でも注目を浴びたのは、
昨年会場を盛り上げたシゲルピンクダイヤの半妹のシゲルピンクルビー。
本馬は2021年のフィリーズレビュー(G2)の勝ち馬でJRA3勝の成績の持ち主。
 
姉の落札額には届きませんでしたが、過去10年では二番目の高額となる1億4500万円(税込1億5,950万円)で
未供用馬としては史上最高落札額となりました。

 

株式会社ジェイエスの大西セールスマネージャーはセール後のインタビューで
「馬主様からの未供用馬の上場申込みが増えてきて繁殖馬セールの存在が認知されてきたと思っています。
売り主様への周知をもっと広めて、より市場が活発化され業界全体の勢いにつなげていきたい。」
と話しました。
 

【ジェイエス冬季繁殖馬セール2024 成績】(税込)

上場頭数 受胎馬 18頭
     空胎馬 21頭

売却頭数 受胎馬 12頭
     空胎馬 12頭

平均価格 受胎馬 2,347,583円
     空胎場 16,014,167円

最高落札馬
シゲルピンクルビー(父モーリス、母ムーンライトベイ)
落札者   ノーザンファーム  159,500,000円

馬産地懇親会が開催されました

秋も深まった10月30日(月)、
第19回になる馬産地懇親会が、馬産地日高の静内エクリプスホテルで開催され
この日は約110名ほどの協会員が参加しました。

今年は最高勝率調教師として連続でJRA賞を受賞している中内田 充正 調教師を講師に迎え、
「一ホースマンとして」という講演内容で登壇いただきました。

講演会後半は、
受講者から事前に募ったアンケートを基に、岡部玲子キャスターの進行で、

海外各地で修行を送った経験から海外と日本の調教方法・考え方の違い
調教方法からレースの選び方、厩舎スタッフに求めること・・・

など、馬に関すること以外にも関わる厩舎で働くスタッフの教育に至るまで
競馬産業従事者ならではの質問が沢山寄せられ

一つ一つの質問にも丁寧にお答えいただきました。

17時から始まった講演会は盛況のうちにその後立食懇談へ移り
中内田調教師を囲み参加者同士交流を深めました。

繁殖牝馬セールが開催されました

ノーザンファームミックスセール

10月24日(火)に苫小牧のノーザンホースパークにて秋晴れの中ノーザンファームミックスセールが開催されました。
当歳とのミックスセールが昨年から始まり,今年2年目になります。

 

10時半からスタートした当歳馬セッションでは、44頭が上場しました。


 

当歳の最高落札額馬は、秋華賞・ヴィクトリアマイルで2着の成績を持つファインルージュを半姉にもつ
上場番号5番 パシオンルージュの2023(父 エピファネイア)が8,400万円でKYカンパニーに落札されました。

 

【当歳】
上場頭数  44頭
落札頭数  44頭
平均価格  34,727,273円
売却総額  1,528,000,000円
最高落札馬  パシオンルージュの2023(父 エピファネイア) 84,000,000円
(税抜)

昨年に引き続き二部形式で行われ
上場した全頭が落札された当歳セッションのあとは繁殖牝馬セッションに移行し、65頭が上場。

 

繁殖牝馬の最高落札額馬は、キズナを受胎中の
上場番号101番 ミアマンテ(父 キングカメハメハ)が6,200万円で小笹芳央氏に落札されました。

【繁殖】
上場頭数  受胎馬  39頭
空胎馬  2頭
未供用馬 24頭
落札頭数  受胎馬  36頭
空胎馬  2頭
未供用馬 22頭
平均価格  受胎馬  15,319,444円
空胎馬  5,000,000円
未供用馬 8,227,273円
売却総額  受胎馬  551,500,000円
空胎馬  10,000,000円
未供用馬 181,000,000円
最高落札馬 ミアマンテ(父 キングカメハメハ)キズナ受胎 62,000,000円
(税抜)

ジェイエス繁殖馬セール

翌25日(水)には静内神森のHBA北海道市場にてジェイエス繁殖馬セールが開催されました。

 

株式会社ジェイエスは今年6月で設立50年を迎え、競走生活を終えた牝馬にも価値がある、ということを広く認知させる目的で立ち上げられた繁殖馬のセールは長い歴史になります。

史上初、無敗の牝馬三冠を達成したデアリングタクトの母デアリングバードがこのセールの取引馬であったことは記憶に新しく、血の引き継ぎが昨今の競馬発展の要因の一つになっていることを証明しています。

 

 

今年の最高落札額取引馬は
上場番号3番 フライングレディ(父 ディープインパクト)ラブリーデイ受胎 45,100,000円
(税込)
で(有)コスモヴューファームに落札されました。

上場頭数  受胎馬  147頭
空胎馬  34頭
落札頭数  受胎馬  112頭
空胎馬  19頭
平均価格  受胎馬  5,777,946円
受胎馬  4,201,421円
売却総額  受胎馬  647,130,000円
空胎馬  79,827,000円
最高落札馬 フライングレディ(父 ディープインパクト)ラブリーデイ受胎 45,100,000円

(税込)

株式会社ジェイエスは来年の1月にも冬季繁殖馬セールを開催する予定です。
詳しくは主催者ホームページをご確認ください。

オータムセールが開催されました

10月16日~17日の2日間に渡って本年の1歳市場最後となるオータムセールが北海道市場で開催されました。
初日は新規申込みの馬が対象で、2日めは本年に開催された国内1歳市場に申込歴のある馬が対象の
全238頭が上場されました。

〈1日目〉

北海道の冬が少しずつ近づいてきているのを肌で感じる季節になりました。
明るい昼間でも夕方のように馬たちの影が長く見えます。

オータムセール初日の朝は日差しが出ていたもののそのうち雨雲が低く垂れ込み、セール開始の12時になると強い風とともに雨が降り始め、変わりやすい秋の天気はその後も降ったり止んだりの繰り返しでした。
比較展示が晴れている間に終えられたのは幸いだったといえるでしょう。

この日の最高落札馬は
上場番号193のジャポニカスタイル2022(父 スワーヴリチャード)
新種牡馬リーディングを独走中のスワーヴリチャード産駒としては唯一の上場馬とあって
牝馬ながら激しい競り合いの末、オンラインから応札した河野勇樹氏が19,800,000円の値をつけ落札しました。


【1日目成績】

上場頭数:197頭 (牡81頭、牝116頭)
売却頭数:155頭 (牡66頭、牝89頭)
売却率:78.68%
平均価格:4,402,129円
売却総額:682,330,000円
最高価格:19,800,000円
NO.193 ジャポニカスタイル2022  牝
父スワーヴリチャード 母ジャポニカスタイル (母父キングズベスト)

落札者 河野 勇樹 氏
販売者 (株)Blooming Farm
(税込)

〈2日目〉

この日も雨が降ったり止んだりの天気。

この日の最高落札馬は近親に重賞勝ち馬を複数持つ
上場番号343のアドマイヤマリリン2022(父 パイロ)が18,700,000円で宮崎 俊也 氏に落札されました。

【2日目成績】

上場頭数:238頭 (牡120頭、牝118頭)
売却頭数:175頭 (牡93頭、牝82頭)
売却率:73.53%
平均価格:4,402,129円
売却総額:682,330,000円
最高価格:18,700,000円
NO.343 アドマイヤマリリン2022  牡
父パイロ 母アドマイヤマリリン (母父アグネスタキオン)

落札者 宮崎 俊也 氏
販売者  高橋 義浩 氏
(税込)

2023年度の全てのセールを終え、古川市場長は終わりのインタビューで1年を振り返り

好調の1歳市場に対しトレーニングセールは上場頭数が100頭なければ今後開催を見直さなければならなくなること、サマーセールの頭数過多の改善が急務であることに議論を進めることなど話をしました。

また、オータムセールの最高額落札がオンラインであったことに関しても触れていました。
近年、若い年齢層の新規馬主が増え、それがオンラインビットの参加者数にも反映されているのか、

オータムセールでは1,086名の購買登録者数がありそのうちオンラインビットにログインした人は69名。
オンラインからの応札があった馬は72頭いて、そのうちオンラインが最終落札だった馬は18頭でした。

現地で実際の馬を見て、という考え方はもちろんのことですが
来場しなくても安心して馬を購入できる市場になってきたことを実感します。

【オータムセール2023成績】

上場頭数:435頭 (牡201頭、牝234頭)
売却頭数:330頭 (牡159頭、牝171頭)
売却率:75.86%
平均価格:3,977,000円
売却総額:1,312,410,000円
最高価格:19,800,000円
NO.193 ジャポニカスタイル2022  牝
父スワーヴリチャード 母ジャポニカスタイル (母父キングズベスト)

落札者 河野 勇樹 氏
販売者 (株)Blooming Farm
(税込)

2023年は特に、異常な気候に振り回された開催が多く悩まされました。
そんな中、落札された馬たちを記録するカメラマンの方々は丸一日外で真っ向勝負で挑んでいました。


雨がたたきつける日はカメラにビニールを被せ、寒い時はカイロをバッテリーに貼り
40度にもなる酷暑でも、炎天下の中撮り続けていた姿が印象に残ります。

市場長が120点をつける2023年北海道市場が無事終わりました。
関係者の皆様、お疲れさまでした。

今後は繁殖馬セールが開催の予定。

10/24 にはノーザンファーム ミックスセール が ノーザンホースパークで
10/25にはジェイエス 秋季繁殖馬セール が 北海道市場で開催されます。
詳しくは主催者ホームページにてご確認ください。

セプテンバーセールが開催されました

9月19日から21日までの3日間にわたり静内の北海道市場にてHBAセプテンバーセールが開催されました。

開催前日に中山競馬場で行われたセントライト記念(G2)の優勝馬であるレーベンスティールは、
2021年セプテンバーセールでの取引馬であったことから
セールが活気づく追い風になるのではと期待のうちに幕を開けました。

 

 

 

19日(火) 1日目

No.1~195

先月に開催されたサマーセールは猛暑の中の開催でした。
さすがに9月中盤ともなると本来の北海道らしい気候に戻ったように思えましたが
大気は不安定なまま。

セール開始の12時から土砂降りの雨が降りはじめ、
ステージには雨に濡れた人馬がお目見えし、
場内にいても外の様子が容易に想像できるほどでした。

それでも購買者の方々は雨合羽を纏いながら一頭一頭を真剣な眼差しで見ていました。

 

時折激しい雷が交じる本格的な降りとなりましたが、やがて夕方になると雨足も落ち着きました。

 

初日の最高額落札馬は初年度産駒の活躍が目立つスワーヴリチャード産駒の
上場番号47番 ヒシストーミイ2022 (若林 順一氏生産)で
2,500万円で(株)キャピタル・システムに落札されました。

 

売却率が67.96%と、ここまでのセールと比べると控えめなスタートとなりました。

 

【1日目成績】
上場頭数:181頭 (牡78頭、牝103頭)
売却頭数:123頭 (牡58頭、牝65頭)
売却率:67.96%
平均価格:5,870,244円
売却総額:722,040,000円
最高価格:27,500,000円
NO.47 ヒシストーミイ2022  5/4生 牡
父 スワーヴリチャード 母ヒシストーミイ(母父Stormy Atlantic)
落札者 (株)キャピタル・システム
販売者 若林 順一 氏
(税込)

 

20日 (水)2日目

No.196~396

 

朝から晴れたものの途中急な通り雨に見舞われましたが
そんな雨をものともしないような活発なせり上げが続き
売却率は8割を超え、前日の低調を払拭する成績となりました。

 

2日目の最高額落札馬はおじにJRAを5勝しているエーブダッチマンをもつ
上場番号279番 パッション2022 ((有)大北牧場生産)で
2,145万円で(株)ジュエリーピコに落札されました。

 

この日を終えた時点で昨年のHBA主催の全セールの売上総額を上回りました。

 

【2日目成績】

上場頭数:178頭 (牡88頭、牝90頭)
売却頭数:147頭 (牡72頭、牝75頭)
売却率:82.58%
平均価格:5,890,612円
売却総額:865,920,000円
最高価格:21,450,000円
NO.279 パッション2022  5/24生 牡
父エスポワールシチー 母パッション (母父アフリート)
落札者 (株)ジュエリーピコ
販売者 (有)大北牧場
(税込)

 

 

21日(木) 3日目

No.397~585

最終日もぐずついた天気で曇からやがて雨へと変わりました。

気温はさほど下がらなかったものの、
天候に関わらずセールの最後まで落札馬の記念撮影を行うカメラマンの方々にとっては終了が20時を過ぎたサマーセールと違って
3日間を通して17時付近でセールが終わったことは救いだったに違いないと思います。

(写真は後日落札者に届けられます)

 

最終日の最高額落札馬は人気のシニスターミニスター産駒
上場番号474番 ピエノフィオレ2022  ((有)宮内牧場生産)で
2,200万円で定蛇 邦宏 氏に落札されました。

 

【3日目成績】

上場頭数:173頭 (牡75頭、牝98頭)
売却頭数:132頭 (牡59頭、牝73頭)
売却率:76.30%
平均価格:5,495,000円
売却総額:725,340,000円
最高価格:22,000,000円
NO.474 ピエノフィオレ2022  4/20生 牡
父シニスターミニスター 母ピエノフィオレ(母父キングカメハメハ)

落札者 定蛇 邦宏 氏
販売者 (有)宮内牧場
(税込)

3日間のセールを終えたあとのインタビューで古川市場長は

「景気・生産過剰などの要因でどこかで購買成績が下がるのではないかと心配していたが、
売却総額・平均価格はレコードを更新した。

上場頭数が少ない中、購買者数は多く自然にせり上がる形になりセプテンバーセールも引き続き盛況となった。」と驚きを隠せない様子でした。

 

市場で売買された馬たちの活躍が物語るように、リーズナブルな価格で高素質の馬が買える市場の傾向になって購買者が自分で選ぶ楽しみを味わえる傾向になっているのではないか。
今後も生産者には繁殖牝馬の質の向上を啓蒙したい」と生産者へ呼びかけました。

 

購買登録者はオンライン参加の64名を含め1,134名で
オンラインでの活発な応札も定着しつつあることにも触れていました。

オンラインビッド応札数  268ビット
オンラインにて落札された数  19頭

 

また、インタビュー中に記者からは
サマーセールの暑さと終了時間について多くの質問があったのに対し
サマーセール終了後からより具体的に対策を考えていることを明言していました。

 

記録的な猛暑、局地的な大雨に落雷と気候変動のあおりを受け、北海道の涼しい夏神話が崩れたことを
思い知らされた今年の夏でした。

 

これらが要因と考えられる市場施設内の精密機器が大きな影響を受けたものの、
『セールを止めてなるものか』という関係者たちの執念の元、通常通りに今回のセールが開催されていた事実があったことを知る人は、少ない。

 

【2023セプテンバーセール成績】

上場頭数:532頭 (牡241頭、牝291頭)
売却頭数:402頭 (牡189頭、牝213頭)
売却率:75.56%
平均価格:5,754,478円
売却総額:2,313,300,000円
最高価格:27,500,000円
最高価格:27,500,000円
NO.47 ヒシストーミイ2022  5/4生 牡
父 スワーヴリチャード 母ヒシストーミイ(母父Stormy Atlantic)
落札者 (株)キャピタル・システム
販売者 若林 順一 氏
(税込)

 

来月は今年度の1歳せり最後となるHBAオータムセールが10月16日~17日に開催されます。
詳細は主催者ホームページをご覧ください。

今年の札幌競馬が終了しました

記録的な暑さに見舞われた今年の北海道の夏。今年の札幌競馬を写真で振り返ります。

   

うだるような暑さがまだ残る9月3日の最終レース。
ダートの土埃が舞い上がる中、
本年度の札幌競馬が終了しました。

 

恒例の最終レース後の馬場開放を待つ長い列は
地下歩道の方まで続いていました。

  

 

8月26・27日には2023ワールドオールスタージョッキーズが開催されました。

成績は以下の通りです。

 

優勝 岩田望来騎手(初出場)

2位 レイチェル・キング騎手

3位 武豊騎手

ポイントランキング

また、出場騎手を「WAS選抜(外国騎手・地方競馬代表騎手チーム)」と「JRA選抜(JRA代表騎手チーム)」に分け、チームの合計得点を競う対抗戦ではJRA選抜が7回連続で勝利しました。

 

今年の入場人員は19,185人でした。(JRA勝馬投票券発売速報より)

来年もまたお会いしましょう!

サマーセールが開催されました

8月でも30度を超す日が少なく『涼夏小雪の郷』と謳っている静内でも、南からきた暖気の影響で今年は猛暑日が
続く夏となり温度、真夏日数ともに過去最高を計測。
サマーセールが丁度そのピークに当たってしまった形となりました。
2023年サマーセール5日間の現地のリポートをお送りします。

 

屋外には所々にミスト装置が設置されていましたが、暑さの軽減までには至らなかった様子。

 

新型コロナウィルス感染拡大防止が緩和され、マスクの規制が緩和されたのは訪れた人にとってせめてもの救いで
した。
セール主催者ではミストだけではなく、年々購買者向けのサービスを講じています。
レストランもその一つで、年々出店のバリエーションを増やしているのも好評です。

 

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21日(月)
NO.1~NO.294

上場頭数が一番多い初日は朝から快晴で蒸し暑く、「本州より暑い」という声があちこちで聞こえました。
北海道の涼しい夏を期待していた人にとっては予想外の暑さに驚いたことでしょう。
午前中行われた比較展示の後、セール開始の12時からは
無敗で南関東三冠を制したサマーセール出身馬、ミックファイア号の表彰式が執り行われ、その活躍が追い風とな
るかのように熱いセールが幕を開けました。
NO.203は静内農業高等学校からナリタトップスター2022が上場。
落札された後には生徒たちに拍手が送られました。

この日の最高落札馬は
(有)村田牧場生産の NO.162 スルターナ2022で2,860万円でした。

カタログ上の全ての馬の上場が終わったあとは再上場の馬たちがせり落とされましたが
馬が途中まで帰ってしまっていたことから到着するまでにしばらく待ち時間がありました。
幸い遠くまで行っていなかったことからほどなくしてセール会場に到着し、落札。
無事サマーセール初日を終えました。
終了時刻は20時半を回っていました。

 

【1日目成績】
上場頭数 284頭 (牡144頭、牝140頭)
落札頭数 224頭 (牡117頭、牝107頭)
売却率  78.87% (牡81.25%、牝76.43%)
売却総額(税込) 1,424,280,000円(牡1,000,120,000円、牝424,160,000円)
平均価格(税込) 7,113,661円(牡8,137,179円、牝5,994,486円)
最高価格(税込) 28,600,000円
NO.162 スルターナ2022  4/6生 牡
父 キタサンブラック 母 スルターナ(母父キングヘイロー)
落札者 鈴木 昭和 氏
販売者 (有)村田牧場
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22日(火)
NO.295~NO.587
2日目も朝から暑く30℃超え。
それでも購買者は朝からの比較展示で真剣に見て回っていました。

 

この日の最高額落札馬は
NO.527 ブラックカシミール2022で (有)バンブー牧場生産  3,410万円でした。

数回システムが止まりましたが問題なく19時半に終了、
セールが終わるまでずっと暑い一日でした。

 

【2日目成績】
上場頭数 285頭 (牡167頭、牝118頭)
落札頭数 212頭 (牡123頭、牝89頭)
売却率  74.39% (牡75.42%、牝74.39%)
売却総額(税込) 1,556,940,000円(牡1,003,530,000円、牝553,410,000円)
平均価格(税込) 7,344,057円(牡8,158,780円、牝6,218,090円)
最高価格(税込) 34,100,000円
NO.527 ブラックカシミール2022  3/29生 牡
父 スワーブリチャード 母 ブラックカシミール(母父バブルガムフェロー)
落札者 (有)ノルマンディーファーム
販売者 (有)バンブー牧場

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23日(水)
NO.588~NO.869
高温予想だが朝は蒸し暑さが軽減されたかと思いきや
じりじりと日差しが容赦なく照り付ける日でした。

 

 

 

昼近くに暑さはピークに達し、会場外の気温計では40度を示していました。
暑さは夜まで続き、19時半に終了。

この日の最高額落札馬は
NO.860 ミスエンピリカル2022 高岸順一生産で 4620万円でした。

【3日目成績】
上場頭数 268頭 (牡151頭、牝117頭)
落札頭数 213頭 (牡126頭、牝87頭)
売却率  79.48% (牡83.44%、牝74.36%)
売却総額(税込) 1,774,960,000円(牡1,221,880,000円、牝553,080,000円)
平均価格(税込) 8,333,146円(牡9,697,460円、牝6,357,241円)
最高価格(税込) 46,200,000円
NO.860 ミスエンピリカル2022  4/7生 牡
父 シルバーステート 母 ミスエンピリカル(母父プリサイスエンド)
落札者 ザ・チャンピオンズ
販売者 高岸 順一 氏
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24日(木)
NO.870~NO.1155
会場は朝から暑くなる予感。
購買者の数が一番多い日のように見受けられました。

案の定気温はぐんぐん上がり、機材が熱で故障する場面も。
体感でも一番暑く、ニュースでも北海道は記録的暑さを観測と取り上げられるほどで
馬も人も汗だくになっての一日。

セールも盛況のうちに20時過ぎに終了しました。
この日の最高落札額馬はNO.1084 バルスピュール2022 小島牧場生産で5,400万円でした。

 

【4日目成績】
上場頭数 270頭 (牡144頭、牝126頭)
落札頭数 214頭 (牡119頭、牝95頭)
売却率  79.26% (牡82.64%、牝75.4%)
売却総額(税込) 1,927,640,000円(牡1,323,520,000円、牝604,120,000円)
平均価格(税込) 9,007,664円(牡11,122,017円、牝6,359,158円)
最高価格(税込) 59,400,000円
NO.1084 バルスピュール2022  3/8生 牡
父 キタサンブラック 母 バルスピュール(母父チーフベアハート)
落札者 秋元 竜弥 氏
販売者 (有)小島牧場

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25日(金)
NO.1156~NO.1426
サマーセール最終日。
引き続き厳しい暑さは続いていましたが、心なしか空が高くみえました。

  

この日の最高落札額馬は2,530万円で(有)大島牧場生産の NO.1275 コシミノダンサー2022 でした。

 

【5日目成績】
上場頭数 261頭 (牡148頭、牝113頭)
落札頭数 205頭 (牡123頭、牝82頭)
売却率  78.54% (牡83.11%、牝72.57%)
売却総額(税込) 1,406,350,000円(牡958,650,000円、牝447,700,000円)
平均価格(税込) 6,860,244円(牡7,793,902円、牝5,459,756円)
最高価格(税込) 25,300,000円
NO.1275 コシミノダンサー2022  3/11生 牡
父 ホッコータルマエ 母 コシミノダンサー(母父ハーツクライ)
落札者 尾田 信夫 氏
販売者 (有)大島牧場
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【現地メモ】
サラブレッドセールの開催中の、あまり知られていない裏方のお仕事を紹介します。
一日300頭にのぼる上場馬たちが過ごす厩舎ですが、
セールが終わった直後から次の日の上場馬を迎えるための準備が始まります。

生産者は馬を馬運車に積んだあとに使用した寝藁を掃除して馬房の前に出して帰ります。

一日のセールが終わると、
普段は牧草ロールを作るためのトラクターが厩舎地区に出動します。

馬房前に山のような寝藁を巻き取っていき、ある程度の容量がたまるとロール状にし、
ニワトリの卵のように地面に落とします。その様はまさしく産み落とす、といった感じ。
産み落とされたロールは、フォークの付いたトラクターによって運び出されていきます。

また、人々が残していったお弁当の容器や使い終わったカタログなどの一般ごみは、せりが終わるまで待機していた新ひだか町の清掃車が各厩舎を回り回収していきます。

 

その作業は毎日せりが全部終わってから作業が始まるので、深夜まで及ぶことがあります。

最終日。

最後の上場馬が立ち去ったあと、セール会場では全関係者へ向けた労いの拍手がおこります。

外で働く人達の元にも届いていますように。

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総合成績

購買登録者数 1,657名(内、オンライン123名)

上場頭数 1,368頭 (牡754頭、牝614頭)

落札頭数 1,068頭 (牡608頭、牝460頭)

売却率  78.07% (牡80.64%、牝74.92%)

売却総額(税込):8,259,350,000円(牡5,459,630,000円、牝2,799,720,000円)

平均価格(税込):7,733,474円(牡8,979,655円、牝6,086,348円)

最高価格(税込):59,400,000円

24日上場No.1084 バルスピュール2022 (父キタサンブラック)

 

 

最高落札額こそ歴代1位に届かなかったものの、
売上総額、平均価格、中間価格、気温まで、記録的だった今年のサマーセール。

暑さで機器がダウンする場面や、
厩舎のブレーカーが落ちて節電も呼びかける事態もみられましたが
セール自体はオンラインビット※も積極的に利用され、比較的スムーズに全工程を終了することができました。

※総オンラインビット数 860BID(昨年は361BIDでした)
オンラインによって落札された馬は67頭いました

 

古川市場長は5日間を振り返り、
「牝馬が高く売れる傾向もみられてよかった。
来年に向けての課題としては生産頭数が増えている中、1日の上場頭数を減らして終わる時間を考えたい。
開催を6日にするなりスムーズにいくよう日程を決めたい。」
と話していました。

売買の決済や馬の引き取り日程などの兼ね合いも考えると簡単にはいかないようですが
当歳せりを復活させることも今後視野に入れるそうです。

 

サマーセールを振り返ると課題点も多くみられ
一日のうちでも終盤頃はビットが上がらないという傾向も気になるところ。

記者からは、来場者の数が多く、展示の際に馬との接触が危惧されるとの指摘がありました。

北海道でもエアコンが必須になってきた昨今を考えると、変化していく地球の気候変動にも対応していかなければならないと感じさせられたサマーセールでした。

 

サラブレッドセールは次回、9月にセプテンバーセールを控えています。
詳細は主催者ホームページから御覧ください。

 

HBAセプテンバーセール

9/19 (火)No.1~No.195

9/20(水)No.196~No.396

9/21(木)No.397~No.585

展示 8:30~

せり 12:00~