セレクトセール2020が開催されました
2020年07月18日
世界でも有数のサラブレッドせり市場となったセレクトセール。
コロナ渦においてその開催自体も危惧されましたが、日本競走馬協会は早くに通常開催を決定。
新型コロナウィルスの拡大防止・感染対策として、販売者、購買者、報道関係者の会場への入場制限、席数を減らし、入場時には検温と消毒が徹底して行われました。
電話による入札も受付されたこともこれまでとの違いとなりました。
7月13日(月)は1歳馬249頭、14日(火)は当歳馬226頭が上場。
購買者登録した馬主の数は前年に比べ10%減りましたが会場の活気はそのままに
昨年急死したディープインパクトとキングカメハメハの産駒がセレクトセールに上場するのは今年が最後となり、この2頭の産駒においては特に注目が集まりました。
初日はディープインパクト産駒の牡、シーヴの2019が1歳セリ史上最高額となる5億1000万円(税抜)で落札され
2日目の当歳セリでも全兄にアメリカのG1を2勝したヨシダがいる、ハーツクライ産駒の牡、ヒルダズパッションの2020が3億8000万円(税抜)で落札されました。
ノーザンファーム代表吉田勝己氏は
「生産界が回っていくためにはまずはセリをやれればよいと思っていた。」と語っていましたが
ふたを開けてみれば、セール全体では史上二番目の売り上げとなる187億6200万円(税抜)を記録。
新型コロナウイルスの影響をほとんど感じさせない盛況ぶりをみせた結果となりました。
セールを主催する日本競走馬協会の吉田照哉会長代行は最終日を終えたインタビューで
「この難しい環境にかかわらず、いい馬にいい値段がついたと思いました。世界と比べても繁殖のレベルが上がっている。競馬がある限りはセリを続け、日高の牧場にも上場してもらい、生産者・お客様にとっても魅力的なセリにしてみんなで盛り上げていきたいと思います。」と二日間を振り返っています。
2日間開催合計
上場頭数:475頭
売却頭数:432頭
売却率:90.9%
平均価格:43,428,241円
売却総額:18,761,000,000円
(消費税別)
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