「私も今年70歳、馬主歴は38年」
2025年04月18日
今年4月30日で70歳になり、馬主歴も38年になりました。
このコーナー掲載も、今回で3回目となり、1回目55歳(2011年4月)。2回目66歳(2021年6月)。
昨年は札幌開催で、同じく札幌馬主協会会員の高村伸一牧場生産のペイシャエスがエルムステークスを優勝しました。
3月4日現在、JRAで私は50頭の登録馬がいます。
その中には6頭の平地・障害のオープン馬、ペイシャエス、キタノエクスプレス、キタノリューオー、ペイシャフラワー、ペイシャケイプ、キタノブレイドと、2頭の準オープン馬、キタノズエッジ、キタノソワレ、3頭の2勝馬、ペイシャカレン、キタノブライド、ペイシャスウィフトなどがおり、他にも楽しみな馬たちがスタンバイしています。
また、元JRAオープン馬のキタノヴィジョンは、昨年の交流重賞・南部杯で3着と健闘し、今年2月に大井競馬場に移籍。今後の地方での活躍が楽しみです。
毎年1歳馬を45頭前後購入し、基本全馬JRAに入厩予定です。
前回も掲載させて頂きましたが、調教施設も充実し、屋内800mダート坂路、屋内600mダート坂路、屋内800mダートトラック、屋内500坪の屋内運動場、ウォーキングマシン3台、体重計3台、練習用ゲートがあり、天候に左右されず、計画通りの調教を行えるようになっていて、馬房数は58。施設の使い方のノウハウも年々確立してきて、少しずつ当ファームは進化しています。
特に屋内800mダート坂路を使い始めてから、より強い調教が可能となり、馬の走法が大きくなって馬体に逞しさと精悍さが出てきたので、これまで以上に所有馬の活躍が楽しみです。
現在、私が重要視しているのは雇用問題です。日本中の企業が人手不足に悩まされていて、外国人の雇用が必要となっています。
競馬産業も例外ではなく、当社も13人の外国人スタッフを雇用しており、外国人スタッフは生活習慣、言葉の問題等の違いがあります。当社に入社後は、最初に「おはようございます」「こんにちは」「お疲れ様です」「おやすみなさい」の4つの挨拶の言葉を習慣づけるようにしています。
そして 月1回勉強会を開催、数やカタカナ等々の読み方を勉強してもらい、過去には警察職員に生活指導をしてもらう取り組みもしました。
そうして問題を少しずつクリアする事で、外国人スタッフが調教・厩舎作業等をスムーズに進められるようになってきました。 最近は猛暑日が続くので、夏までに快適に生活してもらうよう、社宅の全てにエアコンの設置を計画しています。
外国人雇用が必要となる時代を見据えて、後継者の北所拓也(専務)にはアメリカ・イギリスでの研修を積ませ、帰国後外国人スタッフを含めた当ファームのリーダーとして、外国経験をいかしながら、仕事の指示や生活面のサポートをしています。
例年通り、今年もセリでは30頭の購買を予定しています。70歳の私、専務、牧場スタッフと各セリ市場で、購買予定の1歳馬を見ながら一日を過ごす事が毎年の楽しみであり、今年も楽しみにしています。
また、所有馬の活躍を家族と日々応援するのも、私の楽しみとなっています。
私は、楽しみながら人生を歩んでいます。