札幌馬主協会

お知らせ・イベント

サマーセールが開催されました

サマーセールが開催されました

8月19日(月)より24日(土)まで、HBA日高軽種馬農業協同組合主催のサマーセール2024が開催されました。
本年は1日の上場馬上限を250頭とし、土曜日までの延べ6日間に亘る開催となり、
上場総数は1,265頭(牡:672頭、牝:593頭)と国内最大規模の1歳市場、多彩な素質馬が集まりました。

セール期間中は午前8時30分から上場番号順のグループに分けて比較展示が行われ、11時30分からセール開始。
例年より1日多い開催期間でしたが、昨年よりも早い18時頃に終了となるスケジュールで連日執り行われました。

 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
8月19日(月) 1日目
初日から快晴となり、購買者の姿も多い中で開始されたサマーセール。
出足はゆっくりとした動きで、初日の最高落札価格はダノンキングリー産駒の牡馬、(有)梅田牧場生産の上場No.84 アルカイクスマイル2023で
2530万円にて㈱チャンピオンズファームが落札。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【1日目成績】
上場頭数:204頭 (牡109頭、牝95頭)
売却頭数:155頭 (牡91頭、牝64頭)
売却率:75.98%
平均価格:6,655,355円
売却総額:1,031,580,000円
最高落札価格:25,300,000円
(税込)

8月20日(火) 2日目
前日夜から雨が続く中でも購買者の足は変わらず、比較展示から真剣な表情で馬を見る姿が多く見られました。
スタートから活発な掛け声が飛び交い、初日より勢いを感じる2日目。

この日の最高価格は成田 隆好氏落札の 村上欽哉生産 上場No.397 ダンシングロイヤル2023(牡・父ヘニーヒューズ)で3520万円、
2番目は半兄に目黒記念勝ち馬ムスカテールを持つモリナガファーム生産 上場No.361 シェリール2023(牡・父サトノクラウン)を
寺田 千代乃氏が3410万円で落札。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【2日目成績】
上場頭数:205頭 (牡119頭、牝86頭)
売却頭数:164頭 (牡98頭、牝66頭)
売却率:80.00%
平均価格:7,441,098円
売却総額:1,220,340,000円
最高落札価格:35,200,000円
(税込)

8月21日(水) 3日目
肌寒かった2日目とは打って変わり25度を超える夏日に。前日に引き続き多くの購買者が来場する中、
北海道静内農業高等学校からマドリガルスコア2023(牝・父ミスチヴィアスアレックス)と
ナリタトップスター2023(牡・父アニマルキングダム)の2頭が上場され、
それぞれ日本中央競馬会、峰 哲馬氏が購買されました。

最高価格は上場No.555 (有)平野牧場生産のキリエ2023(牝・父ダノンスマッシュ)で、秋元 竜弥氏が2750万円で落札。
本日は最後の上場馬まで購買者の姿が多く見られ、折り返し後半のセリに期待が持てる3日目となりました。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
【3日目成績】
上場頭数:203頭 (牡116頭、牝87頭)
売却頭数:169頭 (牡102頭、牝67頭)
売却率:83.25%
平均価格:6,888,343円
売却総額:1,164,130,000円
最高落札価格:27,500,000円
(税込)

8月22日(木) 4日目
昨日までに比べゆっくりとした購買者の動き始めも、売却率、取引平均額は昨日とほぼ同等に。
4日目の最高価格馬は㈱寺井牧場生産の上場No.665 ファシネイション2023(牝・父イスラボニータ)で池袋レーシングが3800万円で落札。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【4日目成績】
上場頭数:192頭 (牡90頭、牝102頭)
売却頭数:159頭 (牡79頭、牝80頭)
売却率:82.81%
平均価格:7,194,969円
売却総額:1,144,000,000円
最高落札価格:30,800,000円
(税込)

8月23日(金) 5日目
昨晩降った雨も朝には上がり、晴れ間も覗く汗ばむ暑さに。
この日は2日目の最高落札価格に迫る3410万円で(有)谷口牧場生産 上場番号1047番 ダークマレイン2023(牡・父ダノンプレミアム)を竹園 正継氏が落札。

この5日目で売却率、取引平均価格はセール開催中で最高値を記録しました。

【5日目成績】
上場頭数:195頭 (牡105頭、牝90頭)
売却頭数:164頭 (牡92頭、牝72頭)
売却率:84.1%
平均価格:7,885,122円
売却総額:1,293,160,000円
最高落札価格:34,100,000円
(税込)

8月24日(土) 6日目
最終日は朝から快晴となり、天気も手伝って朝から来場者の出足は好調。
30度近くとセール期間中では最高気温の夏日となりました。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

最終日に来てセールを通して最も高い売却率となり、最高落札価格も更新。
最高価格は(有)グランド牧場生産 上場No.1154 レディマドンナ2023(牝・父ヘニーヒューズ)で、江馬 由将氏が5280万円で落札。

  

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【6日目成績】
上場頭数:188頭 (牡94頭、牝94頭)
売却頭数:166頭 (牡86頭、牝80頭)
売却率:88.3%
平均価格:7,719,217円
売却総額:1,281,390,000円
最高落札価格:52,800,000円
(税込)

6日間の開催を終え、古川市場長はインタビューで

「土曜日まで1日延びたのでお客さんが残ってくれるか心配だったが、一番売れたのが最終日という結果に驚いた。
 昨年は1日の上場頭数が多く、終了時間が遅くなったことから、6時過ぎくらいに終わるような計画で募集を取ったところ、
 どうしても5日で収まらない頭数となったために6日間開催となったが、スムーズに上場することが出来た。
 土曜日までの開催は初めてだったため心配していたが、一番良い結果が出たことは嬉しい誤算。
 最終日は素質馬が多く上場されていたこと、前半で買いきれなかった購買が最終日に集中したことで
 売却率が上がる結果につながったと思う。
 トータルでは昨年を少し上回るか昨年並みの結果となり、セプテンバーやオータムに期待出来るのではないか。
 来年の開催については少しずつ良くするためにセールの結果から検討したい。
 一日の上場頭数を250頭に制限し、なるべく早く終了する日程としたことは、
 馬主の方、生産者、コンサイナーの皆さんに喜んで頂けた。
 来場者がバラける形で前半後半でお客さんが入れ替わり、購買したい馬を目掛けて来場されていたと思う。
 今後のセールも今回の売却率を維持できることを目指してやっていきたい。」

とコメントしていました。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

長期開催となりましたサマーセールは過去最高となる高い売却率で盛況に終了しました。
次回、セプテンバーセールは9月17日(火)から19日(木)の3日間で開催を予定されています。
詳しくは主催者ホームページをご確認下さい。
HBAセプテンバーセール2024 開催概要

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【サマーセール6日間総合成績】
上場頭数:1187頭 (牡633頭、牝554頭)
売却頭数:977頭 (牡548頭、牝429頭)
売却率:82.31%
平均価格:7,302,559円
売却総額:7,134,600,000円
最高落札価格:52,800,000円   上場No.1154 レディマドンナ2023(牝・父ヘニーヒューズ)(有)グランド牧場生産 

(税込)

オンライン購買登録者数  131人  
        応札数  552ビッド
        落札数  36頭

※記事には公式オンライン中継からキャプチャを利用した画像が含まれます

夢とロマン 競馬との出会いに感謝

 大阪市に本社を構え、全国を拠点とし主にリフォーム事業を行っております株式会社オンテックス代表取締役会長兼CEOの小笹公也と申します。冠名「ホウオウ」の馬主、兄の小笹芳央の紹介でこの度、札幌馬主協会に入会させて頂きました。今年4月に京都競馬場で行われた天皇賞(春)にてテーオーロイヤルが悲願の優勝。これも関係各位の皆様のご協力の賜物と深く感謝申し上げます。

 

 

 

 

小笹 公也(おざさ ともや)さん

2024年の天皇賞・春を制したテーオーロイヤル号
2024年の天皇賞・春を制したテーオーロイヤル号

 私が馬主になったきっかけですが、トローリングに旅行、それにゴルフなど、とにかく多趣味だった私がある社員と出会い、馬主人生をスタートさせました。その社員は本当に馬が好きで北海道へ行き地方競馬の厩務員をしていました。その後、関西に戻り弊社で働くことになった彼があまりにも馬の話ばかりするので、子供の頃に父に頼まれ競馬新聞を買いに行った事を思い出し、実際に北海道へ足を運び、牧場を回ったのがきっかけです。

 馬主資格を取得して15年、なかなか重賞には縁がありませんでした。ですが、2018年に転機が訪れ、テーオーエナジーが兵庫チャンピオンシップで重賞初優勝。その1ヵ月後にテーオーヘリオスが北海道スプリングカップで優勝。ここまで馬主を続けてきて本当に良かったと報われた瞬間でしたし、これをきっかけに競馬が更に10倍楽しくなりました。現在テーオーヘリオスは宮崎県で種牡馬として活躍しており、私も子を既に1頭所有し、更に来年にも子供が産まれる予定ですので心待ちにしています。


この勝利をきっかけに競馬が10倍楽しくなったと言う北海道スプリントカップ(テーオーヘリオス号)

 そして、代表馬のうちの1頭であるテーオーケインズとの出会いが私の馬主生活をより豊かにしてくれました。
 出会ったのは日高のヤナガワ牧場。元々、馬主を始めた時に育成牧場兼エージェントをされている方に出会い、その方がヤナガワ牧場さんと懇意にされていたのでヤナガワ牧場を主流にさせて頂くことになりました。私が馬を選ぶ時は目を見るようにしています。可愛らしくて賢そうな目が好きで、テーオーケインズを初めて見た時も賢そうな顔をしているなと思いました。

 そんなテーオーケインズが2021年の帝王賞、チャンピオンズカップ優勝。特に中京競馬場で行われたチャンピオンズカップでは6馬身差で1着。本当に感無量でした。
そして、その年テーオーケインズは、JRA賞最優秀ダートホースにも選出され、世界にも挑戦させて頂きました。サウジカップは初めての海外遠征という事もあり悔しい結果になりましたが、昨年行われたドバイワールドカップでは状態が非常に良く、結果は4着。最後までよく追ってくれましたし、世界を舞台にこれほど頑張ってくれた事が凄く有難かったです。競馬で世界を目指すなんて20年前の私では考えられませんでしたし、まさに競馬は夢とロマンだなと。改めて実感しました。テーオーケインズは今年北海道で種牡馬入り。競走馬としてレースをもう観る事が出来ないのは大変寂しいですが、また新たな夢を見せてくれるテーオーケインズに感謝すると共に産まれてくる子供達にも期待しています。

オーナーに初のGⅠタイトルを届けたテーオーケインズ号(2021年チャンピオンズカップ)写真提供/週刊ギャロップ

 そして今年、怪我で療養していたテーオーロイヤルの復活。2年前のダイヤモンドステークス優勝後、年齢的にも期待が高まっていた時期に放牧先で右後肢を骨折し長期休暇を余儀なくされ、本当に無念でなりませんでした。その後約1年ものブランクを経て、復帰戦はアルゼンチン共和国杯。結果は出せませんでしたが、とにかく競走馬として再びターフに戻って来てくれた事への喜びはひとしおでした。そこから2年越しのダイヤモンドステークスで優勝し、阪神大賞典で二連勝。そして今年4月に京都競馬場で行われた天皇賞(春)で完勝、完全復活を遂げてくれました。私も家族と一緒に現地で応援をしていましたが、3200mの長い距離をもろともせず外から徐々に順位を上げていき、直線で一気に末脚を発揮する姿に胸が熱くなったと同時にロイヤルのスタミナに驚嘆しました。人馬ともにG1初優勝。関係者の皆さんと喜びを共にすることができ、嬉しい限りです。レース後はロイヤルの脚にごく軽度の骨折が見つかりましたが、この秋復帰予定ですのでまたターフで存分に花開かせてくれる事を心待ちにしています。

 また、今年の5月に同厩舎の2頭、テーオーサンドニとテーオーパスワードがアメリカへ海外遠征。不慣れな土地、環境でのレースにも関わらず、共に才能を遺憾なく発揮し、結果は2着と5着で素晴らしい結果を残してくれました。この2頭の今後の競走馬人生に期待しています。

 競馬に携わらせて頂き20年、沢山の方と出会い、人生に大きな喜びと感動を得られる。そんな素晴らしい馬主人生を送れるのは調教師や厩務員、調教助手、騎手、生産牧場、育成牧場、応援してくださるファンの皆様、馬に関わる全ての方たちとのご縁とご協力の賜物です。まだデビューしていない子も含めた冠名「テーオー」を背負った約80頭の馬たちと、日本だけで無く世界各国で活躍する競走馬達が現役中は勿論の事、引退後もより良い余生を過ごせるよう微力ながらお力添え出来たらと考えております。