札幌馬主協会

お知らせ・イベント

セプテンバーセールが開催されました

9月19日から21日までの3日間にわたり静内の北海道市場にてHBAセプテンバーセールが開催されました。

開催前日に中山競馬場で行われたセントライト記念(G2)の優勝馬であるレーベンスティールは、
2021年セプテンバーセールでの取引馬であったことから
セールが活気づく追い風になるのではと期待のうちに幕を開けました。

 

 

 

19日(火) 1日目

No.1~195

先月に開催されたサマーセールは猛暑の中の開催でした。
さすがに9月中盤ともなると本来の北海道らしい気候に戻ったように思えましたが
大気は不安定なまま。

セール開始の12時から土砂降りの雨が降りはじめ、
ステージには雨に濡れた人馬がお目見えし、
場内にいても外の様子が容易に想像できるほどでした。

それでも購買者の方々は雨合羽を纏いながら一頭一頭を真剣な眼差しで見ていました。

 

時折激しい雷が交じる本格的な降りとなりましたが、やがて夕方になると雨足も落ち着きました。

 

初日の最高額落札馬は初年度産駒の活躍が目立つスワーヴリチャード産駒の
上場番号47番 ヒシストーミイ2022 (若林 順一氏生産)で
2,500万円で(株)キャピタル・システムに落札されました。

 

売却率が67.96%と、ここまでのセールと比べると控えめなスタートとなりました。

 

【1日目成績】
上場頭数:181頭 (牡78頭、牝103頭)
売却頭数:123頭 (牡58頭、牝65頭)
売却率:67.96%
平均価格:5,870,244円
売却総額:722,040,000円
最高価格:27,500,000円
NO.47 ヒシストーミイ2022  5/4生 牡
父 スワーヴリチャード 母ヒシストーミイ(母父Stormy Atlantic)
落札者 (株)キャピタル・システム
販売者 若林 順一 氏
(税込)

 

20日 (水)2日目

No.196~396

 

朝から晴れたものの途中急な通り雨に見舞われましたが
そんな雨をものともしないような活発なせり上げが続き
売却率は8割を超え、前日の低調を払拭する成績となりました。

 

2日目の最高額落札馬はおじにJRAを5勝しているエーブダッチマンをもつ
上場番号279番 パッション2022 ((有)大北牧場生産)で
2,145万円で(株)ジュエリーピコに落札されました。

 

この日を終えた時点で昨年のHBA主催の全セールの売上総額を上回りました。

 

【2日目成績】

上場頭数:178頭 (牡88頭、牝90頭)
売却頭数:147頭 (牡72頭、牝75頭)
売却率:82.58%
平均価格:5,890,612円
売却総額:865,920,000円
最高価格:21,450,000円
NO.279 パッション2022  5/24生 牡
父エスポワールシチー 母パッション (母父アフリート)
落札者 (株)ジュエリーピコ
販売者 (有)大北牧場
(税込)

 

 

21日(木) 3日目

No.397~585

最終日もぐずついた天気で曇からやがて雨へと変わりました。

気温はさほど下がらなかったものの、
天候に関わらずセールの最後まで落札馬の記念撮影を行うカメラマンの方々にとっては終了が20時を過ぎたサマーセールと違って
3日間を通して17時付近でセールが終わったことは救いだったに違いないと思います。

(写真は後日落札者に届けられます)

 

最終日の最高額落札馬は人気のシニスターミニスター産駒
上場番号474番 ピエノフィオレ2022  ((有)宮内牧場生産)で
2,200万円で定蛇 邦宏 氏に落札されました。

 

【3日目成績】

上場頭数:173頭 (牡75頭、牝98頭)
売却頭数:132頭 (牡59頭、牝73頭)
売却率:76.30%
平均価格:5,495,000円
売却総額:725,340,000円
最高価格:22,000,000円
NO.474 ピエノフィオレ2022  4/20生 牡
父シニスターミニスター 母ピエノフィオレ(母父キングカメハメハ)

落札者 定蛇 邦宏 氏
販売者 (有)宮内牧場
(税込)

3日間のセールを終えたあとのインタビューで古川市場長は

「景気・生産過剰などの要因でどこかで購買成績が下がるのではないかと心配していたが、
売却総額・平均価格はレコードを更新した。

上場頭数が少ない中、購買者数は多く自然にせり上がる形になりセプテンバーセールも引き続き盛況となった。」と驚きを隠せない様子でした。

 

市場で売買された馬たちの活躍が物語るように、リーズナブルな価格で高素質の馬が買える市場の傾向になって購買者が自分で選ぶ楽しみを味わえる傾向になっているのではないか。
今後も生産者には繁殖牝馬の質の向上を啓蒙したい」と生産者へ呼びかけました。

 

購買登録者はオンライン参加の64名を含め1,134名で
オンラインでの活発な応札も定着しつつあることにも触れていました。

オンラインビッド応札数  268ビット
オンラインにて落札された数  19頭

 

また、インタビュー中に記者からは
サマーセールの暑さと終了時間について多くの質問があったのに対し
サマーセール終了後からより具体的に対策を考えていることを明言していました。

 

記録的な猛暑、局地的な大雨に落雷と気候変動のあおりを受け、北海道の涼しい夏神話が崩れたことを
思い知らされた今年の夏でした。

 

これらが要因と考えられる市場施設内の精密機器が大きな影響を受けたものの、
『セールを止めてなるものか』という関係者たちの執念の元、通常通りに今回のセールが開催されていた事実があったことを知る人は、少ない。

 

【2023セプテンバーセール成績】

上場頭数:532頭 (牡241頭、牝291頭)
売却頭数:402頭 (牡189頭、牝213頭)
売却率:75.56%
平均価格:5,754,478円
売却総額:2,313,300,000円
最高価格:27,500,000円
最高価格:27,500,000円
NO.47 ヒシストーミイ2022  5/4生 牡
父 スワーヴリチャード 母ヒシストーミイ(母父Stormy Atlantic)
落札者 (株)キャピタル・システム
販売者 若林 順一 氏
(税込)

 

来月は今年度の1歳せり最後となるHBAオータムセールが10月16日~17日に開催されます。
詳細は主催者ホームページをご覧ください。