セレクトセール2022が開催されました
2022年07月20日
世界でも有数のサラブレッドせり市場であるセレクトセール2022が、7月11、12日に苫小牧市のノーザンホースパークで開催されました。
コロナ禍の開催となって今年で3年目。
前2年より規制が多少緩和されましたが、手指の消毒やマスク着用、ソーシャルディスタンスなど基本の感染拡大防止対策は徹底して行われました。
今年に入って国の水際対策が緩和されたとあって、ここ2年は見なかった外国人関係者の姿もありました。
7月10日。この日は1歳セッションの前日展示が行われました。
晴れ間に時折、雲が顔をのぞかせる一日となりました。
蒸し暑い天気のなかでも多数の来場者の姿があり、上場馬たちも慌ただしく馬房の前を行き来して購買者の視線を集めていました。
7月11日。1歳セッション(上場233頭)が午前10時に開始しました。
1頭目のサマーハの2021(牡、父リアルスティール)を1億8000万円(税抜)で(同)DMM.comが競り落とし、白熱したスタートとなりました。
前日と同じく蒸し暑い一日となりましたが、購買者たちは真剣なまなざしで馬を見定めていきます。2頭目以降も激しい声のかけ合いが続き、終了時刻は午後8時前という長丁場となりました。
この日の最高価格は、上場№76モシーンの2021(牡、父モーリス)で、(株)ダノックスが4億5000万円(税抜)で落札しました。
長くツートップとして君臨していたディープインパクトやキングカメハメハ産駒の名が今年は名簿からなくなりましたが、エピファネイア、ドゥラメンテ、モーリス、キズナなど次世代を担う種牡馬の産駒が広く人気を集めました。
7月12日。当歳セッション(上場236頭)は前年より30分繰り上げて午前9時30分にスタート。
事前の親子展示では、お母さんのそばでゴロンと寝そべる当歳のリラックスした姿も見られ、購買者たちを和ませていました。
スタート当初は北海道の夏らしい暑さでしたが、一時的に雨が強く降るなど変わりやすい天気になりました。しかし、会場は購買者たちの熱気で満ちあふれていました。
1億円以上の値がついたミリオンホースは1歳セッションでは25頭でしたが、当歳セッションでは28頭。最高価格は、昨夏に急死し、これがラストクロップとなる父ドゥラメンテの上場№393シャンパンエニワンの2022(牡)で、レッドホースが3億2000万円(税抜)で落札しました。
この日は暗くなる前の午後6時過ぎに終了。熱気に包まれたまま、2日間のセリが終幕しました。
初日、2日目ともに大盛況で、売上総額は257億6250万円(税抜)。
前年を32億円以上も上回る250億円超えは25回目の開催にして初めて。落札率も95.3%と、過去最高の数字となりました。
主催の日本競走馬協会の吉田照哉会長代行は
「予想を超える結果。1000万円が1億円だと勘違いしちゃうくらいだね(笑い)。馬を購買する意欲のある方が多かったし、熱心なのが伝わってきました」と大盛況に終わった本セールを振り返りました。
【1歳馬成績】
上場頭数:233頭 (牡140頭、牝93頭)
売却頭数:222頭 (牡134頭、牝88頭)
売却率:95.3%
平均価格:57,972,973円
売却総額:12,870,000,000円
(消費税別)
【当歳馬成績】
上場頭数:236頭 (牡152頭、牝84頭)
売却頭数:225頭 (牡143頭、牝82頭)
売却率:95.3%
平均価格:57,300,000円
売却総額:12,892,500,000円
(消費税別)
【2日間開催合計】
上場頭数:469頭
売却頭数:447頭
売却率:95.3%
平均価格:57,634,228円
売却総額:25,762,500,000円
(消費税別)
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