蝦夷梅雨がしつこく居座るなか、セレクトセール初日がスタート。
今年の購買登録者数は736名(うちオンライン登録は7名)となりました。
昨年と同様、入り口で検温と手指の消毒、鑑定後の立ち写真は密にならないように代表撮影のみと
コロナウイルス感染拡大防止策をしっかり講じての開催です。
あいにくの雨となりましたが、1歳セッションは悪天候を吹き飛ばすような盛況ぶり。
2019年にこの世を去ったディープインパクト産駒のラストクロップ、上場番号1番のゴーマギーゴーの2020(牡)が登場すると、
いきなり「2億円」の声。
会場がどよめくなか、3億円でハンマーが落ちました。
貴重なディープインパクト産駒は4頭が上場。
1頭は主取りとなりましたが、全てミリオンホースとなり、ターフに立つ日が待ち遠しく思えます。
1歳の上場頭数は242頭で、落札率は93.4%。落札総額は116億3300万円と過去最高額を記録しました。
この日の最高価格は、前述のゴーマギーゴーの2020(牡・父:ディープインパクト)と母が米G1勝ち馬のファイネストシティの2020(牡・父:ロードカナロア)で3億円。
それぞれ、長谷川祐司氏、藤田晋氏が落札しました。
2日目の当歳セッションは朝8時から展示がスタート。
初日の雨雲は去って好天の下、大好きなお母さんの横で寝ころんでリラックスする様子は、真剣に見定める購買者の顔をほころばせました。
しかし、ひとたびセリが始まると当歳馬たちの表情もキリリと引き締まります。
トップで登場したレイデオロのファーストクロップ、ファイネストシティの2021(牡)は1億6000万円のミリオン超えとなりました。
この後も白熱した競り合いが続き、小笹芳央氏に4億1000万円で落札されたキズナ産駒、セルキスの2021(牡)は2日間を通しての最高価格。
2位はヤンキーローズの2021(牡・父:ロードカナロア)の3億7000万円で、(株)ダノックスによる落札でした。
長らく種牡馬のツートップを務めていたディープインパクト、キングカメハメハが去り、
すでに活躍馬を送り出しているロードカナロア、キズナ、エピファネイアに加え、2歳戦が好調なシルバーステート、レイデオロ、サトノダイヤモンドなど
“新顔”の産駒もミリオンを突破。新たな時代の到来を感じさせました。
2日目は230頭が上場。落札率は92.6%で、落札総額は109億2300万円と初の100億超えとなりました。
コロナ禍ではありましたが、2日間の落札率93.0%、落札総額225億5600万円も過去最高をマークの大盛況でした。
“ウマ娘”を手がけるサイバーエージェント社長の藤田晋氏が初参加の2日間で計18頭を総額23億6700円で購入して注目を大いに集めるなど、
人馬ともに新しい風が吹き、2021年のセレクトセールは幕を閉じました。
1日目1歳結果
上場頭数:242頭(牡142頭、牝100頭)
落札頭数:226頭(牡134頭、牝92頭)
売却率:93.4%(牡94.4%、牝92.0%)
売却総額(税別):11,633,000,000円
2日目当歳結果
上場頭数:230頭(牡151頭、牝79頭)
落札頭数:213頭(牡140頭、牝73頭)
売却率:92.6%(牡92.7%、牝92.4%)
売却総額(税別):10,923,000,000円