ジェイエス秋季繁殖馬セールが開催されました
2019年10月30日
10月23日(水)静内北海道市場でジェイエス秋季繁殖馬セールが開催されました。
静内にある競走馬の総合商社、株式会社ジェイエスが主催する繁殖牝馬のセールで
毎年10月と1月に開催されています。
ジェイエスの繁殖セールは40年の歴史があり、これまで多くの生産者が血統の更新を行う場として馬産界で定着しています。
これまで取引された繁殖牝馬からは、天皇賞を制したマイネルキッツや東京大賞典・帝王賞覇者オメガパフューム、JBCレディスクラシックのアンジュデジールなど、産駒が多数活躍しています。
前日のノーザンファーム繁殖牝馬セールも晴天でしたが、
この日も秋の青空が広がり、気温もさほど下がらなく外にいても過ごしやすい一日となりました。
市場は7時半に開場され、比較展示は行わず10時半のセール開始まで
購買者は気になった馬の馬房に直接出向き下見をします。
上場を待つ間はパドックにて周回
購買者は直前までじっくり下見します
取引きされた繁殖牝馬はまた次の牧場で夢をつくり出します
この日の最高落札馬は
プライマリーコード(2011年生・1勝、デイリー杯5着・エイシンヒカリ受胎・父クロフネ・母インディスユニゾン)で
めいにノームコア(ヴィクトリアマイル優勝)、クロノジェネシス(秋華賞優勝)がいます。
41.800.000円で(株)社台ブラッドメアが落札しました。
上場頭数:218頭
売却頭数:141頭
売却率:64.68%
平均価格:5.110.865円
売却総額:720.632.000円
(税込)
(株)ジェイエス代表取締役の服部健太郎氏はセールの後のインタビューで
以下のようにコメントしました。
「幅広い価格帯から活躍馬が生まれ続けている魅力的な市場だと思うし、今後もそれは続いていくと思う。1歳市場の繁栄が繁殖馬市場にも結びついていて、1歳が高く売れれば生産者はそれだけ血統の更新ができます。今回は重賞勝ち馬の繁殖を上場させてくれた販売者が多く居てくださった。繁殖牝馬が価値あるものとして次の牧場で活躍できることは馬にとっても良いと思う。今後もセリの進行が円滑に進められるよう努力していきたい。」
(株)ジェイエスは翌1月にも冬季繁殖牝馬セールを予定しています。
引退したばかりの未供用馬の上場も多くなる傾向にあり、そちらの動向も注目されます。
このセールでサラブレッド市場は本年最後になりました。
北海道はこれから冬に向けて陽が短くなります。
今後も活発な市場が続きますことを願います。
2019年のセリが全て終了した北海道市場(静内神森)
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